生音の快感 ~ 大度室内楽団第二回定期演奏会 ~

生音の快感 ~ 大度室内楽団第二回定期演奏会 ~

土曜日の夜、ブロッコ・デリのkisocciさんがビオラを弾く演奏会に行ってきた。
箱は、佐敷のシュガーホール。降り続く雨のせいか、コンクリート打ちっ放しの建物外観は、さすがに年期を感じさせる気がしたが、中のホールの音の響きは、以前と変わらず全く素晴らしいものだった。

music0307.jpg

演奏は、ヨハン・シュトラウスの歌劇「こうもり」で始まった。個人的にも好きな曲なので、掴みはOK! 生音の快感と、田代さんの指揮に引き込まれる。

続くラハナーの九重奏曲ヘ長調は、初めて聴きました。きれいな曲。少しだけ物足りなさが残ったのは曲が優美すぎるせいかも知れない。

休憩時のドリンクサービスは、GOOD! 演奏の熱気で渇いた喉を、いいタイミングで癒すことができました。

パフォーマンスは続いて、ウェーバー。ホルン小協奏曲ホ短調。
これまでホルンという楽器を意識して聴いたことがなかったので、宮城さんの独奏を集中して楽しんだ。空気が管の中をくるくると回ってあんな豊かな音になるなんて。

最後は、今回の目玉。仲西小学校の児童たちとのコラボレイションで、プロコフィエフのペーターと狼。
それぞれの楽器の表現力と、こどもたちのナレーションとが絡まって、楽しいいい味が出てました。
(最後の唐突とも思える終わり方は、メチャ、ヨーロッパな感じかな)

全体を通じて、弦楽器、管楽器、打楽器の絶妙のシンフォニー。繊細さと豊穣感のハーモニーが漂う空間の何という心地良さ。
クラッシック演奏会というと、どうしても一部の愛好家のものというイメージで、ある種の堅苦しさと排他性を感じがちだが、こういう極上の時間を、さらに多くの人たちと、気軽に楽しめる機会がもっとあれば、と思わずにはいられない。
クラッシックに限らず、様々な音楽が身の回りに、フツーにある暮らしって、いいなあ。。。

そうそう今回のコンサートで、演奏の体感と共に、「観る楽しさ」を思い知らされました。
指揮者の表現力、弦楽器のピチカート、パーカッションの間などなど、やっぱりLIVE!
次もまた行きたい♪♪♪



一覧に戻る



お問い合わせ・ ご相談はお気軽にどうぞ