沖縄は盆を旧暦の7月13日~15日に行います。
今年は閏月なので、8月6日がウンケー(迎え盆)。7日がナカヌフィー(中日)。8日がクライマックスのウークイ(送り盆)です。7月が2回あるため珍しく内地より早いお盆となりました。
ウチナー(沖縄)方言は独特なように思えますが、これらを大きく口に出して発音してみると、「ウンケー」は「お迎え」、「ナカヌフィー」は「中の日」、「ウークイ」は「お送り」であることが分かって、なにかほのぼのとした気分になります。
そしてお盆といえば、夏といえば、こちらではエイサーです!
沖縄風盆踊りといえば分かりやすいでしょう。元々はお盆にまつわる儀式(祭礼)でしたが、最近はパフォーミング・アートに主流が変化してきているようですね。これを発展とみるか、衰退とみるかは意見の分かれるところですが、実際どちらの側面もあると思います。
元気があって、ダイナミックなモダンエイサーも好きですが、私は白と黒の衣装で、粛々と踊り続ける「平敷屋」スタイルのエイサーの方が気に入っています。
昨夜、太鼓とサンシンの音が聞こえてきたので、子どもたちと外に出てみると、エイサーです。区の青年会のみんなが中心となり、道の真ん中で踊っています。
心地よい調べに誘われて、オジーやオバー、お父さん、お母さん、子どもたちがわらわらと出てきました。チョンダラー(京太郎)という白塗り顔の道化が、ふらふら踊りながらやって来て子どもたちに構い始めると、大喜びする子がいたり、思わず泣き出す子がいたり。頬をゆるめながら、祭りの原風景をみる思いでした。
世の中は便利になったもので、膨大な情報が簡単に入手でき、またかなりのことを疑似体験できるようになりました。だからこそ、知識と知恵の区別をしっかりとつけ、自分自身の体で経験することの大切さを思わすにはいられません。
泡盛の匂いが漂う柔らかな空間の中、ゆっくりと夜が更けていきました。