先日このブログでも紹介した『本気で語やびら』の続きです。
「那覇日経ビジネス工学院」&「日経就職でき~る」の稲福部長に、生徒のみなさんの感想文を持参して頂きました。稲福さんが帰られた後、じっくりと読んでみました。120分とはいえ、語やびらではいろいろ話したので、行間からはみんなの顔が思い浮かび、一人一人が一生懸命書いてくれたようで、ありがたく、また微笑ましくもありました。良い機会なので、この場を借りて、返事を書こうと思います。
>> 翁長 武人 クン
語やびらでも話したけれど、自分を試す、という意味では、海外に出るのは、大変良い経験ができると思う。でもぼくは海外で、不幸な体験をした人や、自分を見失った人(これは日本人に限らないけれど)、そして日本人として恥や害だけを振りまいていた人にも多く出会いました。翁長クンが、どのような旅をするのか分からないけれど、精神的な旅はもう始まっている、そう考えた方がいいね。また日常からワープする(ように見える)旅に憧れる気持ちは分かるけど、今の現実、学校生活に根を張ってしっかりと過ごすことは、とても大切だと思います。ようはバランスを考えることだね。
続いて感想にあげてもらった「コミュニケーションの重要性」だけれど、異文化の中に入ると、自分自身で実感することになると思うよ。一番のポイントは、他の人の意見に反論することは、その人自身に反発する事じゃない、ということ。これは逆もまた真で、自分の意見に反論されても、それは自分自身を否定されたことには、当然ならない。このあたりを混同する人が多いから、話し合いが盛り上がらなかったり、不毛に終わったりすることが起こってくる。ちょっとだけ気にしながら、積極的に自分から話しかけていけるといいね。意見が違うのは、当たり前なのだから。
また考えたことなど知らせてください。
>> 松竹 亮佳 クン
この前はコメントをありがとう。海外については、翁長クンへのメッセージで触れたので、参照してください。
「自分の未来予想図」については是非作ってみて欲しいな。1年後。5年後。10年後。30年後、という風に作ってみたらいいと思う。夢を実現するためには、今何をしたらいいのか、がきっと形になって見えてくるはず。今から始めれば、何でもできるよ!
写真を撮るのが好きなんだよね。語やびらでも勧めたけど、写真の基礎を学び、その楽しさを再確認するためには、最初はデジカメじゃなく、一眼レフがいいと思うな。高いものを購入する必要はない。中古で十分。マニュアル機(ピントも露出も自分で合わせるタイプ)だと、写真に対する意識が変わること間違いなし。またレンズを交換すること、フィルムを選択することで、絵作りにも自然と入っていける。機種なんかで迷ったら、また連絡してください。
最後に、例え「趣味が仕事」という人生になっても、即不安もなく楽しい人生とイコールということには、残念ながらならないと思うよ。但し、その不安も含めて『納得した人生』は過ごせるかも知れないね、もしそれが自分自身で選択した生き方なら‥‥。実はぼくもまだその途上でもがいているところ、一緒に頑張ろう!
>> 野原 瑞人 クン
この前は野原クンも緊張していたようだったけど、ぼくも目茶苦茶緊張していました(ホントだよ)。いろいろ聞いてくれたら、また違う話もできたと思うけど、まあ楽しかったし、自分自身では良かったかなと思ってます。
英語に関して話したことは、ひとつのテクニックです。今のところ、人間同士がコミュニケーションをとる一番の方法は話し合うこと。それならば、好き嫌いは別にして、現在世界共通語となっている英語を読み書きできると、また新しい世界が開けてくるよ。特にウェブ上には膨大な英文による情報が流れている。新しいウェブの技術。最新のニュース。楽しくためになるエッセイやコラム、レポートが満載です。プログラムのソースコードやHTMLは英語だしね。そして海外は勿論、ここ沖縄でも英語で話す機会は結構多かったりするよね。まずは自分の興味のあるところから始めたらいいんじゃないかな。デジタルデザイン関係だけじゃなく、自分の興味のあるものなら何でも良いと思います。
ウェブの仕事に関して、あるいはどんなことでも、気軽に尋ねてください。凄いことを聞こう、とか身構えないで、肩の力を抜いて、気楽にね。質問待ってるよ。
>> 田口 豊士 クン
長い人生において、自分が本当にやりたいこと、ってなかなか見つからないよね。
そんなときは、松竹クンのところで説明した「自分の未来予想図」を試してみるといいかも知れない。きっと新しい発見があるよ。
田口クンが述べている、いろいろなことにチャレンジすることは、とても重要だと思う。唯、そのときに新しいことだけじゃなく、自分の足下を落ち着いて眺めてみるのも悪くないと思うよ。例えば、スポーツを一生懸命やってる。そして、日経のデジタルデザイン科に在籍している。このことについてゆっくり考えてみてもいいのじゃないかな。デジタルデザイン科で得られることは、何もウェブ制作の技術だけではないはずだ。このあたりは先生と気楽に話をしてみると、また次の世界が開けるかも知れないよ。
こんなことをやってみます。そういうものに出会えたら、また聞かせてください。その日その日の地味な挑戦が、やがて大きなチャレンジにつながると、ぼくは信じています。ファイト!
【特別編】
>> 仲田 博之 先生
今日来社頂いた稲福さんにも申し上げたのですが、語やびらの120分の内、10分程度を、「ビデオを止める」&「先生も退出する」という講師と生徒のみなさんだけの時間として設けるというのはいかがでしょうか。オン・オフの切り替えがあると、生徒の皆さんのリラックスした本音(?)が聞きやすくなるかも知れません。講師の方も、例えば仕事上のオフレコの件とかを話しやすくはなります。ちょっと無謀でしょうか?
>> 稲福 孝則 様
本日はわざわざ弊社までお越し頂きありがとうございました。お話の中から、いつもながら稲福さんの真摯な様子が伝わって参りました。生徒の皆さんの感想も有り難かったので、それぞれに対しこういった形で返事を差し上げることにしました。
これからも宜しくお願い致します!
# 結構な品を頂戴し恐縮です。みんなで美味しく頂いております!
オカゼクニヲ 拝