あっという間の1年でした。
いろいろあった出来事を冷静に振り返れば、結構キツイことの方が多かったような気もします。でも現在、こうやってこのブログで1年を考えれるということは、やっぱり幸せなことですよね。
人が集まって事業を始める。その仕事のお客様も人。協力してくださるパートナーも人。そして競合企業も、また人。
「ITで、ハッピー!」 自分たちの強みであるIT活用の技術を生かし、お客様にハッピーになっていただく。それにより私たちもハッピーになる。
テトラビットは、これからも周りの方々、地域、沖縄、そしてネットワークで繋がっている世界中の皆さまと共に、楽しい幸せを目指します!
外は夜の優しい雨が降っています。
これを恵みの雨とするか、迷惑な梅雨の雨と嘆くことになるのかは、自分たち次第。
2年目、3年目‥‥、10年目に向けて、誠実に、しっかりと、頑張って参りますので、引き続きの変わらぬご愛顧を、皆さま宜しくお願い申し上げます!
先週末、那覇市国場の沖縄大学にて、「OIA – 沖縄インターネット協議会」の勉強会が開催されました。ホスティングやサーバー、そしてデータセンター(iDCとも呼ばれます)などの、最新かつコアな情報の発表会でした。
今回は特別に、「日本インターネットプロバイダー協会・レンタルサーバー部会」の皆さんを招いての合同勉強会ということでしたが、そのメンバーが凄かった!
実は前日の夜に、GMO-HSの青山さん(上の部会の部会長をされていることを後で知りました)から「今、那覇なんですが‥‥」と突然連絡をいただき、今回の勉強会があることを知ったのです。
さて例によってウチナータイム!で遅れて始まったプレゼンテーションのトップは、GMO総合研究所の新谷さん(写真上)による「ホスティング市場の最新動向」でした。
よくあるホスティング利用ユーザーのアンケートではなく、ホスティングを提供する側、テトラビットもまさにそうです、に対して行った実態調査から抽出されたデータは、勉強になりました。
まず地味に見えるドメイン取り次ぎですが、ビジネスとしてはしっかり成り立っているそうです。そしてホスティング事業は、その規模を大きくするのは大変だが、意外に赤字は少ないというデータが出ているのだとか。
事業を営む企業は、一部の大手と多くの小さい会社という、よくある業界構成ですが、ホスティングの場合の特徴として、地域に密着した小さな会社が非常に多く、所謂ロングテールであり、80対20の法則はこの業界には当てはまらないというお話でした。
う~む、なるほど‥‥。納得です。
他にも、沢山興味深い報告がありました。ホスティング業者が扱うサーバーの種類は、大手はほぼ全てが、Linuxサーバー。地域密着型の小さな会社は、圧倒的に、Windowsサーバーが使われているそうです。この圧倒的というところがポイントで、あるところにはあるんですね、Windowsサーバー!?
続いて発表されたのは、さくらインターネットの田中さん(写真向かって右)と、シーポイントの大川さん。(同左) テーマは「最新のデータセンター事情」。
まずは田中さんが、ご自身のデータセンターに関わる様々なお話を披露されました。データセンターに関しては、テトラビットでも、熱対策がよく話題になるのですが、加えて最近よく聞く電力の問題についても、具体例を挙げながら説明されていました。熱暴走を防ぐためには、短い電源ケーブルを使われているそうです。確かにレイアウトもスッキリするし、効果的な熱対策になりますよね。
大川さんは、沖縄と東京のデータセンターを比較されていました。
沖縄でのラック(サーバーを収納する専用のキャビネット)の電力コストは、なんと東京のそれの約半分と安いけれど、通信の要である回線コストが、海底ケーブルという事情もあって、大変高価であると。
そうなんです。ホスティングに関わるものとしては、やはり太くて早い回線を軸に、様々な回線オプションが欲しいですね。価格面の競争も、ぜひ!
3番目のプレゼンテーションは、SWsoftの高井さん(写真上)です。仮想化ソフト「Virtuozzo」を例に引いての、サーバーの仮想化技術の講義でした。
業界では、VPS(Virtual Private Server)と呼ぶ、1台のサーバーを複数台のサーバーであるかのように扱える仮想専用サーバーは、「Virtuozzo」のようなソフトによって実現されています。
高井さんは、パフォーマンスを犠牲にしないで、セキュリティレベルを上げるとおっしゃっていました。確かに各VPSが独立していれば、サービスの提供側とお客様の双方に多くのメリットがありますね。
設定、バックアップ、いざというときの移設など、説明を聞いていると、とても扱いやすくできあがっている印象を受けました。いつか実際に使ってみたくなりました。
勉強会の最後は、「落ちないホスティングサービス」と題されたパネルディスカッション。
司会進行は、コスモメディアの村越さん。パネラーは、先程のシーポイント大川さん、JPRSの宇井さん。やはり先程のさくら田中さんに、NTTコミュニケーションズの空さん。そしてGMOホスティング&セキュリティの土居さんです。(写真は、向かって左から順に‥‥)
皆さんのお話、それぞれの詳細は別の機会に譲りますが、実名を上げての(!)ハードトラブルの話や、実際に被った外国からのアタックとその解決の事例など、業界の最前線で活躍されている方々ならではの臨場感溢れる討議に、聞いているこちらも興奮しました。唯一の不満は、時間が少し短かったことでしょうか。
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最後になりましたが、世話役(?)であるOTNetの吉浜さん、同じく国吉さん、大変お疲れ様でした。私にとっては、とても貴重で楽しい勉強会でした。
講義という形ではありませんでしたが、ヒューメイアの西さん、そして日本コモドの秋山さんとも僅かでもお話しできたのは嬉しかったです。テトラビットは普段、両社にお世話になっていますので(^^;)
また久し振りにお会いしたアイル(GMO-HS)田中康明さんは、マイティサーバーの社長になられてました。今度上京したら、ゆっくり話をさせてください!
実はこの勉強会の参加者が少なかったのを残念に思っているのですが、(自分自身も知らなかったのに、何をかいわんやですね!)、そんな中参加された県内企業の皆さんとも、これは主に夜に行われた懇親会ですが、いろいろとお話しすることができました。
ここで名前は全て挙げられませんが、近い内に皆さまの会社にお邪魔して、沖縄で何かできないか、提案することができれば嬉しいですね。
頑張らねば!
といったところで、今回のちょっと長い記事はおしまいです。
皆さま、良き週末を!!
【追伸】
実は青山さんには、大川さんも一緒に、勉強会の前夜、新装なった宜野湾マリーナに呼んでいただいたのですが、そのときの驚きと興奮の体験!を、近い内にアップします。
乞うご期待!
「あらしのよるに」という童話を知っている人は多いかも知れません。
最近映画にもなったし、仲の良い友達のキャラクターが、「オオカミ」と「ヤギ」というユニークなもの。
「ごちそうなのにともだちで、なかよしなのにおいしそう!?」なんて、何ともややこしい関係がおもしろい。
実はこの童話はシリーズになっていて、ひとつ前の第6巻「ふぶきのあした」で、完結を見ていましたが、その結末が哀愁を帯びていました。
ダークブルーの余韻がずっと続くそのラストシーンを、私はとても気に入っていましたが、読者やファンからの意見が作者を動かし、「このままでは終われなかった」ということで、この「まんげつのよるに」につながったそうです。
シリーズを通して、木村裕一さんのストーリーのおもしろさに加え、あべ弘士さんの色彩豊かな絵が、もう最高です! 主人公たちの微妙な心の動きを、ダイナミックで動きのある自然描写に置き換えて見せる手法は本当に素晴らしい。
本物の童話は、大人が読んでもいろいろと感じるところがあるのは、承知の事実ですよね。
機会があれば、この「あらしのよるに」シリーズ、ぜひ一度手に取ってみられたらいかがでしょう。